JODC業務紹介

更新日 : 平成21年6月18日


データと情報の収集・管理・提供

 JODCは、海上保安庁、気象庁、水産庁、および防衛省、地方政府機関、大学、企業を含む他の組織によって観測されたデータを受領しています。 同様に国際海洋データ・情報交換システム (IODE) によって外国のデータも取得しています。
 国内外の海洋調査機関、各国海洋データセンターとのデータ交換により収集した定常的な海洋観測データ、国際共同プロジェクトおよび 二国間協定による米国、カナダとのデータ交換により収集した水温、塩分、海流、潮汐、潮流、地磁気、重力、水深等の海洋データを分類・評価・整理して、 項目毎にファイルを作成して保管しています。
 データ交換、個々の提供依頼に対しては保有ファイルから所要データを抽出し、磁気テープ、フロッピーディスク、CD-ROM、印字出力等の形で提供しています。

 海洋関係機関からの各種の海洋データ・情報を迅速、確実に流通させ有効利用を図るために次の情報管理業務(収集・処理・保管・提供)を行っています。

 国内外の海洋関係機関からデータ・情報の相互交換で収集した観測報告、研究報告、調査報告、アトラス等を「海の相談室」で閲覧に供しています。


国際活動

 JODCは、IODEの日本の代表機関として世界各国の海洋データセンターとのデータ・情報の交換に責任を負っています。
 さらに、地球温暖化問題を解明しようとするWOCE等の国際共同研究について、我が国で生産される海洋に関する諸データの管理等を実施することによって、 世界的な地球環境研究に貢献するとともに、二国間協定により米国、カナダとのデータ交換を積極的に推進して、相互のデータの有効利用を図っています。
 また、WESTPACプログラム参加各国における海洋データ管理能力の向上により、地域内のIODEの発展を促進させるため、 地域内の海洋関係機関の職員を対象に、海洋データ管理研修やワークショップの開催等を実施してきました。

[国際海洋データ・情報交換(IODE)システムとJODC]

 海洋の科学的研究には、全世界的規模で生産される海洋の調査データを各国が自由に交換・利用できる体制の整備が必要です。 加盟国の共同活動を通じて、海洋の自然現象および資源に関する知識を増進させるために科学的調査を促進することを目的として発足したIOCは、 第1回総会(1961年10月)で加盟各国に対し、海洋データの交換を各国の政府機関で組織的にできるような体制を推進するために、

などの勧告を行いました。

 この勧告の実施を推進するためにIOCは、米国ワシントンに置かれたWDC-A(海洋学、その後メリーランドに移転)および ソ連(現ロシア)モスクワに置かれたWDC-B(海洋学、その後オブニンスクに移転)をそれぞれ海洋データ・情報交換の頂点と定め(その後1989年に中国の天津にWDC-D<海洋学>が設置された)、 このA・B両センターを核として加盟各国に設置される国立海洋データセンター(National Oceanographic Data Center:NODC <2009年2月現在80データセンター>)から 構成されるシステムが整備されることになりました。
JODCはIODEの日本における代表機関(NODC)として活動するとともに、JODC所長はIODE国内調整員としてシステムの発展に取り組んでいます。

 詳細情報については、IODEのホームページ(英語)http://www.iode.orgをご参照ください。

[IODEシステム説明図]

[プロジェクト]

主要な国際プロジェクト
終了プロジェクト

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jodc@jodc.go.jp