海洋の調査も年々多様化が進み、調査船などによる海の上からの観測だけでなく係留系流速系、地殻熱流量計、海底磁力計、海底重力計、孔内計測などに代表される海底設置型等の海洋観測機器による海洋調査も近年ますます増大する傾向にあります。
これに伴って、切り離し装置を巡っては観測機器の回収時に近傍に設置された他機関の観測機器を誤って切り離す事故や、海底で音響調査を実施すると設置されている係留系に障害が生じたり、他機関が設置した上に重複して設置するなど問題が顕在化しております。平成6年6月に開催された第52回海洋開発審議会においてもその懸念が指摘され、これについての情報管理・提供サービスの確立を急ぐべきとの提言がありました。
このような背景のもと、JODCではその使命の一つである海洋データの滅失防止を図るという立場から、このようなトラブルの未然防止を推進し、貴重な海洋データの保全に資するため、平成7年1月から海底設置型等の海洋観測機器の情報管理業務を開始しました。
データベースにアクセスすると、データベースに登録されている日本近海の観測機器の設置図が表示されます。また必要な情報を入力して検索することにより、観測機器の設置経緯度、観測開始・終了日、設置水深、機器の種類、問い合わせ先を日本語で表示できます。
データ源 : 国内関係機関 海域 : 日本近海 期間 : 1995年 - 抽出キー : 経緯度、期間