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更新日:2011年3月10日

GEOTRACESの概要

GEOTRACESの目的

GEOTRACESは、「An International Study of the Marine Biogeochemical Cycles of Trace Elements and Their Isotopes 」を正式名称とし、日本では「海洋の微量元素・同位体による生物地球化学研究」と訳されている、国際研究プロジェクトです。30カ国以上の研究者が立案に参加したGEOTRACESの科学研究計画(Science Plan)は、2005年国際科学会議(ICSU; International Council for Science)の海洋研究科学委員会(SCOR; Scientific Committee on Oceanic Research)により議論され採択されました。

GEOTRACESの主要な目的は:

海洋の主要な微量元素及び同位体(TEIs; Trace Elements and their Isotopes)の分布をコントロールするプロセスとフラックス量を明らかにし、地球環境の変化と関係を定量的に解明することです。

その目的のために、次の3つの主要な目標が掲げられています:

  • 主要なTEIsの分布と一般的な各層観測データ(Hydrographic Parameters)との根本的な関係を明らかにするため、それぞれの海盆で設定される十分な横断観測ラインに沿って、全水柱でのTEIsの(濃度、化学種分析、物理的特性を含む)分布を測定すること;
  • これらTEIsの供給源、除去過程及び海洋内部における循環を評価し、その結果から、それらの分布を制御する物理的,化学的,生物学的プロセスならびに、それらプロセスの気候変動に対するの影響を説明付けること、そして;
  • 古環境のプロキシとして使用される水柱や基質の中の地球化学種の濃度を制御するプロセスの解明。

GEOTRACES科学研究計画(Science Plan)のPDF版(1.9MB)がこちらからご覧いただけます。

GEOTRACES の体制

GEOTRACES 研究推進委員会 (SSC; Scientific Steering Committee)

研究推進委員会 (SSC)は、2006年9月に設立され、GEOTRACESの国際的な活動の調整と管理に第一義的に責任を有します。日本からは富山大学に張頸教授が参加しています。

GEOTRACES 標準試料・相互検定委員会 (S⁣ Standards & Intercalibration Committee)

標準試料・相互検定委員会 (S&IC)は、GEOTRACESの観測航海における試料の採取、取り扱い、保管及び分析の手続きについて、研究推進委員会(SSC)に提言すために設置されています。日本から東京大学海洋研究所の小畑元博士が参加しています

GEOTRACES データ管理委員会 (DMC; Data Management Committee)

データ管理委員会(DMC)は、研究推進委員会(SSC)にデータポリシーやデータ処理などについて提言を行い、またデータの流れや関係データセンターの活動等の監視を行います。日本からは、富山大学の張頸教授が参加しています。

GEOTRACES 国際プロジェクト事務局 (IPO; International Project Office)

GEOTRACESの国際プロジェクト事務局(IPO)は、2010年9月にフランス・トゥールースに設置されました。

http://www.geotraces.org/

GEOTRACES 国際データ集積センター(GDAC; International Data Management Centre)

GEOTRACES国際データ集積センター(GDAC)は、SSCの決定に従い、2007年から英国リバプールにある英国海洋データセンター(BODC)に開設されています。GDACは、GEOTRACESの研究者グループ間におけるデータの共有・協調を促進し、長期にわたり広くデータが利用されるようデータ管理に責任を負っています。GDAC、CTD及び一般各層観測データの管理で米国にあるCLIVAR and Carbon Hydrographic Data Office (CCHDO)と連携し業務を進めます。

データ管理の詳細については、このホームページの別のページに紹介します: データ管理