平成10年度第2回「モデル化及びデータ管理」分科会
議 事 録
<日時・場所>
日時:平成11年3月23日 14:00より17:30まで
場所:水路部6階会議室
<出席者>
(分科会委員)
杉ノ原 伸夫(東京大学)[主査代行]、石崎 廣(気象研)、金子郁雄(気象研)、須賀利雄(東北大学)、
滝沢 隆俊(海洋科学技術センター)、永田 豊(日本水路協会海洋情報研究センター)、深沢 理郎(東海大学)、
安田 一郎(東京大学)、吉岡 典哉(気象庁)、渡邊朝生(遠洋水研)、高芝 利博(水路部)
(欠席委員)遠藤 昌宏(主査)、佐々木(中央水研)、寄高 博行(水路部)、道田 豊(水路部)
(オブザーバー)
矢吹 哲一郎(科技庁)、山中(気象研)
(事務局:海洋情報課)
高芝(委員兼務)、三宅、余座、溝部
<議事概要>
1.議事録確認
事務局(高芝)より前回議事録案についての意見等を求めたところ特段の意見なく了承された。
2. 平成10年度の研究成果及び平成11年度の研究計画について
10分を目途に、次の各研究課題について、各担当から報告され質疑応答が行われた。
@ データ解析とデータ解析手法の開発
(深沢 理郎)
・ 診断・同化モデルの細かい話は次回推進委員会淡路先生の方から説明する予定。
・ 昨年のモデルには問題があるので、今後海域を広げグリッドの保存をきちんと整合させ行う。
A インバースモデルの開発
(杉ノ原 伸夫)
・ Bergamascoのアジョイントはやめることとした。Robust diagnostic modelを改良する方向で行きたい。
今後データとモデルのマッチングを改良する。
B 北太平洋大循環モデルによる亜寒帯循環系の構造とその変動に関する研究
(石崎 廣)
・モデルシミュレーションは18年分を計算したが、うち10年以上は非蛇行離岸パターンとなった。
・ 大西洋と太平洋のモデルの違いとして、大西洋は高塩分による深層水流入があるが、太平洋では河川水等の
水の流入が多いために深層水流入がない、ということがある。
(須賀 利雄)
・ 等密度面平均気候値データの更新と、水塊形成をより適切に表現する混合層気候値データの作成を行った。
C モデリング結果等の利用促進に関する研究
(吉岡 典哉)
・ 研究成果はftpを用いたhtml形式のファイルより転送等が可能となり、ホームページから参照できる
システムとした。
・ 平成10年度成果CD−ROMは気象庁関係のみである。
D 海洋データの管理及び情報提供の推進
(高芝 利博)
・ JODC新フォーマット、NOP及びCSRのオンラインデータ登録(11年度初頭)が説明された。
・ 現在3官庁連絡会議等で同じ資料を提供しているものもあるが、手間がかかるのでどれか1つで対処できる
ように検討してほしい。
・ JODCとしてはCSR等のオンラインによる入力方法についてはJODCニュース等によりPRを行って
行く旨事務局から説明した。
E 高精度海洋データ整備のための品質管理手法の開発研究
(永田 豊)
・海域の分け方として、データ数が十分多ければメッシュで区切ればよいが、少ない場合は単純にメッシュで
区切るわけにはゆかない。また品質管理は、一般用と研究用を分けて考える必要がある。
F 中層循環の実態解明に関する観測研究
(金子 郁雄)
・ 観測で得られたデータをもとに各層(表層、中層、深層)における流量分布を求め循環構造について解析
を行った。
3.平成11年度に行われる中間評価につて
科技庁(矢吹)から、中間評価について方針等が説明された。
・ 評価は、本事業レベルのものと各ワーキンググループレベルのものがあるが、分科会レベルで行うことも内容
により可能である。それぞれの課題によって対応する。これに対する方針は次回推進委員会で考えてもらいたい。
また、分割できない研究の場合は合同で行う。
・ 今年の10月までの研究成果をもとにそれまでの研究成果をまとめ評価を行う。2〜3ヵ月後にはその結果が
でる予定なのでそれを受け来期の計画に盛り込む。
・ 第U期で委員の交替があってもかまわない。また第U期で行う実施計画はよく練っておいて下さい。
・ 評価W.G委員は本事業から独立な専門家で構成され、5、6人規模であり、評価は資料及び評価委員のヒア
リングによる。ヒアリングは2時間前後を予定している。
4.その他
主査(代理)より次回から金子委員(気象研)の課題では、第2分科会に出席して報告していただいてはど
うでしょうかとの提案があった。
以 上