日本をはじめ11ヶ国が参加したCSK(国際黒潮共同調査:1965年〜1977年)は、黒潮とその隣接海域を対象としたIOCのプロジェクトで、JODCはCSKのデータセンター(黒潮データセンター:KDC)を担当しました。CSKアトラスは、この調査で観測されたデータに基づき作成した深度別の水温、塩分、溶存酸素の分布図とこれらの鉛直プロファイルの図集であり、1965年から1970年の観測データによりVol.7まで刊行されました。
北西太平洋およびその隣接海域の1907年から1972年までの標準化処理済みデータ約11万点の統計結果から、海面から海底付近までの水温、塩分、酸素、海水密度等の海洋学的諸要素についてその平均値、最大(小)値、標準偏差等を表した図集です。
上記の統計結果から水温、塩分、酸素、海水密度等の海洋学的諸要素について季節変化が影響する浅い深度(0〜200m)における各要素の平均値、最大(小)値、標準偏差等を季節別、月別に表した図集です。
日本近海の海流について1953年から1977年までのデータの統計結果からベクトル平均速度、安定度、スカラー平均流速、標準偏差、最大速度、海流方向別頻度統計を表した図集です。
1977年から10ヶ年計画で海上保安庁、気象庁、水産庁を中心に開始された黒潮を総合的に調査・研究する国内共同調査プロジェクト「黒潮の開発利用調査研究(KER)」で各クルーズの観測データに基づき作成された海流、水温、塩分等の分布を表した図集です。KERは1988年度で第I期を終了し、アトラスはVol.9(1988年3月)まで刊行されました。
国内外から収集した水深データのうち北西太平洋海域について電算処理し、プロッターにより縮尺1/100万の水深図を作成し、この水深図を基に描画した海底地形図集です。包含区域は緯度0度から北緯48度までと、東経120度から同180度までの北西太平洋全域で縮尺1/280万、1/350万、1/420万の24図からなります。
海上保安庁所属船舶による目視波浪観測データ、灯台からの目視波浪観測データ等を統計処理して、日本近海の海域別波浪頻度図、地点別波浪頻度表、地点別有義波高表を掲載した図集です。
1984年〜1990年まで国土計画基礎調査費により実施した全国の沿岸域情報整備調査作業のうち瀬戸内海の自然情報(水深、潮流、潮汐、水温等)および社会情報(港湾・漁港の位置、マリーナ、観測施設等)データを基に作成した情報図集です。
海上保安庁水路部が月2回発行している「海洋速報」を1年分まとめて再編集した図集で、1985年版から1991年版まで刊行されました。
1986〜1992年度に実施された日本と中国による黒潮の共同調査(JRK)のデータを基に季節毎の海流、力学的深度偏差、水温・塩分の水平分布、鉛直断面を表した図集でVol.7まで刊行されました。(偶数巻号は中国海洋データセンターの刊行)
1905年〜1987年までの海流データを統計処理して海流のベクトル平均流速、安定度、最大流速、方向別頻度を表した図集で、1988年3月刊行の「日本近海海流統計図」の改訂版です。