日本海洋データセンター(JODC)は、設立以来海洋調査機関によって取得された海洋データの収集に努め、我が国の海洋データバンクの役割を担って来ております。国内の関係機関及び国際データ交換システム(IODE)の支援のもと、責任海洋データセンターとしてそのデータ保管量を伸ばしてまいりました。JODCでは、今年(1995年)JODC創立30周年の機会に各層観測データ、水温データ、海流データ並びにWESTPACプログラムのデータ等を近年急速に普及してきたCD-ROMで海洋データ利用者の便に供するよう計画しております。
その第一弾として、水温CD-ROMを作成しました。本CD-ROMには、JODCでデータの質の相違から、各層、MBT、XBT、DBT、BATHY等分離して管理されている水温データファイルから1940年〜1993年のデータを統合したもので約210万点の観測データを含んでおります。更に、データインベントリー、測点図、表面と100m層の月別平均水温図及びデータ表示・抽出用のソフトウェアが格納されています。観測データは航海別の順(JODC-Ref.No.順)で1年分のデータを1ファイルにASCIIテキスト形式で記録されています。データインベントリーは航海に関する情報でASCIIテキスト形式になっています。図類はGIF及びBit-Mapフォーマットで格納されており、Windowsの基本ソフト“ペイントブラシ”又はフリーソフト“Graphic Viewer”で画面上に表示できます。
最後に、この場を借りまして水温データはじめ種々の海洋データを提供して下さいました関係機関に対し深くお礼申し上げます。
尚、本CD-ROMあるいはその他海洋データのCD-ROM化について疑問点、コメント等ありましたら、下記までご連絡願います。
〒104ー0045 東京都中央区築地5−3−1 海上保安庁水路部 日本海洋データセンター 電話 :03−3541−4295 FAX:03−3545−2885 E-Mail:mail@jodc.go.jp
ディレクトリー構造
ROOT I I-----README.ENG I I-----README.JPN I I-----FORMAT I I-----TEMP_DAT---------------xxxx.DAT I I-----TEMP_INV---------------xxxx.INV I I-----CODE_TBL---------------SHIP I COUNTRY I INSTITUT I I-----STN_PLT----------------1024X768---------ALLPLT.GIF ALLPLT.BMP I I xxxxPLT.GIF xxxxPLT.BMP I I I I--------------640X400----------ALLPLT.GIF ALLPLT.BMP I xxxxPLT.GIF xxxxPLT.BMP I I-----STAT_PLT---------------1024X768---------JAN0.GIF JAN0.BMP I I JAN100.GIF JAN100.BMP I I FEB0.GIF FEB0.BMP I I FEB100.GIF FEB100.BMP I I MAR0.GIF MAR0.BMP I I MAR100.GIF MAR100.BMP I I APR0.GIF APR0.BMP I I APR100.GIF APR100.BMP I I MAY0.GIF MAY0.BMP I I MAY100.GIF MAY100.BMP I I JUN0.GIF JUN0.BMP I I JUN100.GIF JUN100.BMP I I JUL0.GIF JUL0.BMP I I JUL100.GIF JUL100.BMP I I AUG0.GIF AUG0.BMP I I AUG100.GIF AUG100.BMP I I SEP0.GIF SEP0.BMP I I SEP100.GIF SEP100.BMP I I OCT0.GIF OCT0.BMP I I OCT100.GIF OCT100.BMP I I NOV0.GIF NOV0.BMP I I NOV100.GIF NOV100.BMP I I DEC0.GIF DEC0.BMP I I DEC100.GIF DEC100.BMP I I I I--------------640X400----------JAN0.GIF JAN0.BMP I JAN100.GIF JAN100.BMP I FEB0.GIF FEB0.BMP I FEB100.GIF FEB100.BMP I MAR0.GIF MAR0.BMP I MAR100.GIF MAR100.BMP I APR0.GIF APR0.BMP I APR100.GIF APR100.BMP I MAY0.GIF MAY0.BMP I MAY100.GIF MAY100.BMP I JUN0.GIF JUN0.BMP I JUN100.GIF JUN100.BMP I JUL0.GIF JUL0.BMP I JUL100.GIF JUL100.BMP I AUG0.GIF AUG0.BMP I AUG100.GIF AUG100.BMP I SEP0.GIF SEP0.BMP I SEP100.GIF SEP100.BMP I OCT0.GIF OCT0.BMP I OCT100.GIF OCT100.BMP I NOV0.GIF NOV0.BMP I NOV100.GIF NOV100.BMP I DEC0.GIF DEC0.BMP I DEC100.GIF DEC100.BMP I I-----JODC_PRG--------------EXTRACT.SRC EXTRACT.EXE EXTRACT.MAC
ROOTディレクトリーの下のファイル及び"TEMP_DAT"、"TEMP_INV"、CODE_TBLサブディレクトリーの下のファイルはASCIIテキストファイル、図類のファイルは1024x768ドットディスプレイ用と640x400ドットディスプレイ用のファイルが用意されている。それらはSTN_PLT、STAT_PLTサブディレクトリーの下にGIF及びBit-Map形式で収録されている。JODC_PRGサブディレクトリーの下にはデータ表示・抽出のプログラムが格納されている。
ROOTディレクトリーには、本CD-ROMの概要説明が和文、英文夫々"README.ENG"、"README.JPN"に、又"FORMAT"ファイルにデータフォーマット説明が含まれている。
TEMP_DATサブディレクトリーには、年毎に54の水温データファイルがあり、ファイル名には観測年が付けられている。
TEMP_INVサブディレクトリーには、各水温データファイルの航海インベントリー(JODC Ref.No.、開始測点番号、終了測点番号、船コード、観測期間、観測範囲、測点数、観測機器)が含まれている。
CODE_TBLサブディレクトリーには、JODCが定義した国内機関コードと観測船コード及びIOCの国コードが含まれている。
STN_PLTの下には、年毎の測点図と全データの測点図が1024x768ドットディスプレイ用には1024x768サブディレクトリーの下に、640x400ドットディスプレイ用には640x400サブディレクトリーの下に収録されている。ファイル形式は、汎用画像表示ソフト(Graphic Viewer)で表示できるようにGIF形式ファイル(.GIF)とWindowsの"ペイントブラシ"で表示できるBit-Map形式ファイル(.BMP)が用意されている。
STAT_PLTには、表面及び100m層における1度メッシュ月別水温統計を基に、北西太平洋域の統計図が収録されている。STN_PLTと同様に、1024x768と640x400のサブディレクトリーの下にGIF及びBit-Map形式ファイルが用意されている。
JODC_PRGの下には、CD-ROM内の水温データを画面上に表示する(ブラウズ)あるいは任意の検索キーによりデータを抽出するソフトが格納されている。このソフトはPC(NEC PC98、IBM-PC)、マッキントッシュ、更にUnix Workstation(SUN、HP、NEC)で稼働するものである。
データ源
次の8種類のファイルから水温データを抽出し、2、108、470測点のデータが本CD-ROMに収録されている。フォーマットの51カラムに観測機器の識別子が格納されている。
識別子 観測機器 測点数 1 MBT 1、050、070測点 2 XBT 477、562測点 3 DBT 33、916測点 4 AXBT 14、172測点 5 BATHY/TESAC 262、221測点 6 各層観測 254、054測点 7 STD 1、952測点 8 CTD 14、523測点
データ検査
全てのデータは次の検査がなされ、異常値にはフラグが付されるか削除されている。
・重複検査−−−−−−−異常値削除 ・日付検査−−−−−−−異常値削除 ・緯度経度検査−−−−−異常値削除 ・異常な水温値の逆転−−フラグ付加 ・水温のスパイク検査−−フラグ付加 ・標準偏差との比較−−−フラグ付加
JODC Ref. No.の説明
CD-ROMにある日本の水温データ(国コードが49)は、JODCで付した8桁の航海番号(CCYYIISS)及びJODC測点番号により一意的に識別できる。
CCYYIISSの意味は次のとおりである。
月平均水温統計図
1964年から1993年の30年間のデータを基に、月別に1度メッシュで0m層及び100m層の北西太平洋平均水温を求め、色調よって同海域の平均水温を表示した。640x400ドットあるいは1024x768ドットのディスプレイ装置で使用できるよう、またフリーソフト"Graphic Viewer"で表示できるGIF形式、Windowsの基本ソフト"ペイントブラシ"で表示できるBit-Map形式でこれらのプロット図がSTAT_PLTサブディレクトリーの下に収録されている。それらのファイル名の一部は"xxxM."(xxx:統計月、M:統計層)である。
測点分布図
CD-ROMのデータの分布を把握しやすいように、地図上に測点位置をプロットした。それらのファイルは、STN_PLTサブディレクトリーの下の1024x768あるいは640x400サブディレクトリーに"xxxxPLT."(xxxx:観測年)のファイル名で格納されている。水温統計図と同様に2種類のディスプレイ装置とフォーマットに対応している。
航海インベントリー
年毎の水温ファイル(".DAT"の拡張子を有するファイル)の航海情報を把握するために、航海インベントリーファイル"xxxx.INV"(xxxx:観測年)が、TEMP_INVサブディレクトリーの下に収録されている。
インベントリーファイルは、JODC航海番号、船コード、観測開始日付、観測終了日付、観測範囲、観測測点数及び測器名が航海/レコードが含まれている。
情報の検索・抽出はテキストエディターで容易に操作できる。
データ抽出・画面表示プログラム
本CD-ROMには、検索キーに基づいて水温データを検索し、その結果をファイルに出力すると共に画面上に表示するプログラムが格納されている。プログラム名"EXTRACT.SRC"及び"EXTRACT.EXE"はそれぞれPC用、Unix Workstation用のソースプログラムと実行形式プログラムである。プログラム名"EXTRACT.MAC"はマッキントッシュ用である。