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更新日:2017年10月24日

データ管理

GEOTRACESにおける国際的なデータ管理

GEOTRACESのデータ管理システムの企画と立ち上げについて、2005年11月30日〜12月2日に、英国リバプールのGEOTRACESデータ管理に関する会合で議論され、プロポーサルが作成されました。そのプロポーザルはGEOTRACESの研究推進委員会(SSC)により承認されています。プロポーザルのPDF版(188KB)はこちらから入手できます。

以下にGEOTRACESのデータ管理の概要を紹介します。

データ管理体制

DataManagment Structure

GEOTRACESのデータ管理システムのプロポーザルでは、図に示すように、データ管理委員会(DMC)、GEOTRACES国際プロジェクト事務局(IPO)のデータ連絡員(DLO)及び2つの国際データ集積センター(DACs)から構成されています。

データ管理委員会(DMC)

データ管理委員会(DMC; Data Management Committee)は、データ取得者、データ管理者及びデータの利用者から構成されています。

DMCの付託事項(ToR):

  • Oversee the work of the GEOTRACESデータ集積センター及び国際プロジェクト事務局のデータ連絡員(DLO)の業務の監督
  • GEOTRACESで統合された国際的なデータ及び航海インベントリ作成・維持の確保
  • 将来の活用を目的に、適切なデータセンターに提出され、適切なフォーマットにより刊行される統合データセットのために、個々の首席研究者(PI)及び各国のプロジェクトからのデータ編集の監視
  • GEOTRACESデータがプロジェクトの目的のために得られ、データ管理が将来のニーズに妥協することなく現在のプロジェクトの科学的にニーズに合致することの保証
  • GEOTRACESのデータポリシーの国際的な支持、順守並びに採択の監視
  • プロジェクトデータ管理への研究者の関与に関する取り組み(データ管理基盤そのものの発展に取り組むことではなく)
  • GEOTRACES研究推進委員会(SSC)への定期的な報告と助言

データ管理委員会の共同議長は現在、オーストラリア・タスマニア大学の Dr. Andrew Bowie と、英国リバプール大学の Dr.Alessandro Tagliabueが務め、日本からは、北大の西岡純博士が参加しています。

データ連絡員(DLO; Data Liaison Officer)

いつ、どこで、だれが、どのようにして、どのようなデータを取得したかといった情報を含むメタデータは、データ管理のためだけではなく、プロジェクトの管理及び調整に非常に重要な情報です。GEOTRACESのメタデータは、国際プロジェクト事務局(IPO)のデータ連絡員(DLO)により管理される予定です。IPOは現在開設準備が進められていることから、準備が整うまで、データ集積センター(DAC)で管理されています。

GEOTRACES国際データ集積センター(GDAC; GEOTRACES International Data Assembly Centres)

リバプールで作成されたプロポーザルでは、GEOTRACESは、GEOTRACESのデータポータルを構築し、インターネットを通じてデータに総合的にアクセスできるよう、既存の地球科学のデータセンターの一つと協力することが求められています。

GEOTRACESの研究推進委員会の決定により、GEOTRACESの国際データ集積センター(International Data Management Centre)が、2007年、英国リバプールにある英国海洋データセンター(BODC)に開設されました。

このプロポーザルでは、また、米国のスクリプス海洋研究所に置かれているCLIVAR and Carbon Hydrographic Data Office (CCHDO)を活用することが求められています。CCHDOは、国際プロジェクトCLIVARのHydrographycデータの各層観測データ等を管理を国際的に行っています。

データポリシー

GEOTRACESにおけるデータポリシーを以下に紹介します。なお、このポリシーは、2009年11月7日米国ワシントンDCで開催されたデータ管理委員会(DMC)で一部改訂されました。

GEOTRACESでは、海洋への疑問を追及するために、調査を計画し、データを取得し、較正し、さらに解析を行うといった研究者の知的労力及び時間を保護する一方で、様々なデータを比較し一貫性を検討し、海洋のプロセスをより理解し、実際の海洋を数値モデルでより良く再現することを求めています。

データ取得者に許可なく、データ専有期間(proprietary period;下記参照)内に、データが公開されないことを強調します。

データ/メタデータ提出スケジュール:

  • 航海計画後直ちに:
    • 航海前(Precruise)メタデータをGEOTRACES IPO 及び GDAC に提出
  • 航海終了後1週間以内:
    • GEOTRACES研究者担当から以下を提出
    • 航海後(Postcruise)メタデータ
    • イベント・測点ログ
    • 航海概要報告(CSR)(運航管理者から提出が求められる場合)
  • 航海終了後6ヶ月以内:
    • GEOTRACES研究者担当から以下を提出
    • 航海報告(運航管理者から提出が求められる場合)
    • メタデータ及び栄養塩等付随データをデータ集積センター(DAC*)へ
    • CTD及び航走中データ(生データ(*補足)及び処理データ;センサー情報及び相互検定)を各国DAC及びBODCへ
  • 2年間以内で可能な限り迅速に:
    • メタデータとともに全最終データセットをデータ集積センター(DAC*)へ

DAC*:多くの場合、国際的に、データは各国のデータセンターに提出されます。 各国でGEOTRACESのデータセンターが指定されていない場合、英国海洋データセンター(BODC)のGDACに提出して下さい。(日本の場合、JODCが担当しています)

補足:英国の場合、観測終了後、BODCが観測生データ管理及び処理を行ってから、参加研究者間で処理データを共有しています。そのため、生データの提出が求められています。

データの公開(時期):

  • 航海前メタデータ(Precruise)は、利用可能になり次第、GDACのウェッブサイトから直ちに
  • 観測航海/プロセス研究中に得られたメタデータ及び実データは、航海/プロセス研究中、その参加研究者に直ちに、仮データの形で共有されます。
  • DACに提出された実データは、公開期日まで登録利用者(データ取得者及び彼らの共同研究者)のみにパスワード等で保護され、供されます。

公開期日前は、全データは、仮データとして扱われます。 データは、データ取得者の所有物であり、彼らの承認なしに使用できないことを了解の上、データの統合解析処理を迅速に行えるよう、航海/プロセス研究中もしくは後、直ちに他の航海/プロセス研究者に共有されます。 しかしながら、研究に参加していない研究者の場合、データの利用には、その研究責任者の許可が必要です。

専有期間(Proprietary period)

多くの国では、資金提供団体により課せられたデータ公開規則があります。GEOTRACESでは、それらの規則を尊重しています。さらに、GEOTRACESでは、データが取得されてから2年以内もしくは論文公開の時点のいずれか早期にデータが公開されることを期待しています。ただし学位論文の場合、例外とするすることができます。

このデータポリシーの尊重が、各国及び国際GEOTRACESの活動に参加する全研究者に期待されています。データの公開で各国の制約がある場合は、例外とすることができます。

データ及びメタデータ提出先

連絡先

メタデータ及び実データは、英国海洋データセンター(BODC)に置かれているGEOTRACES国際データ集積センター(GDAC;GEOTRACES International Data Management Office)で管理されています。GEOTRACES国際プロジェクト事務局(IPO)開設後は、メタデータは、IPOで管理されます。

GEOTRACES International Data Management Office,
British Oceanographic Data Centre
Webpage http://www.bodc.ac.uk/geotraces/
Tel +44 (0)23 8059 6382
Fax +44 (0)23 8059 6400
Responsible
person
Dr. Chris Daniels
E-mail geotraces.dac (a) bodc.ac.uk
Address GEOTRACES International Data Management Office
British Oceanographic Data Centre
National Oceanography Centre
University of Southampton Waterfront Campus
Southampton
SO14 3ZH
United Kingdom

日本では、データ及びメタデータの提出状況把握のため、JODCを通じてGDACへ提出することにしています。関係各位のご理解と協力をお願いします。

データ提出のためのガイドライン

データ及びメタデータの提出に関するガイドラインの詳細は、GDACのホームページをご覧ください:

http://www.bodc.ac.uk/geotraces/data/submission/

メタデータ、航海概要報告(CSR)、イベント・測点ログ情報の様式を以下に紹介します:

(注)

  • 相互検定の実施状況及びその方法は、メタデータに必ず記述して下さい。
  • CSRの提出は、各国の実状を考慮し必須とはなっていませんが、日本では提出を奨励しています。日本の場合CSRは、JODCのデータベースにオンラインで登録することができます。
  • JODC航海概要報告(CSR)データベース